樹の幹に暮らすたくさんの生きものたちのこと

大きなサクラやクスの樹の幹は、デコボコと割れ目が多く、粘菌や菌類、苔やシダ、虫や鳥など違う生きものたちの温床になっており、大変見ごたえがあります。

一方、ボロボロの表皮を押しのけて、若くてつやつやした枝がニョッキリ生えてたり、みずみずしい新芽が出てきたりもして、内側からは活き活きとした樹自身の姿が窺い知れます。

本日はそんなたくさんの生きものを支える樹というひとつの生態系について思いをはせ…、これって地球と同じじゃんと、思ったのです。

我々が暮らす表層はゴツゴツとして、いろんな生きものがそれぞれ過ごしやすい場所で好きなように暮らしており、内側からは新しい地球成分がマグマになって盛り上がってくる…と。

樹の表皮を垂直に登っていくアリたちを眺めるように、わたしたちの姿を上から眺めてみると、境界線のない小さな水たまりを奪いあったり、違う生きものを無駄にいじめたりして 、どうしてそんなにダサイことばっかりするんだろうと呆れてしまいます。