大きな手が握るおにぎりのこと

わたしの自慢は、手が大きいこと。

指が長いというよりは平の部分が大きいし指も太くて色気はない。さらに、何かをぐっとたくさんつかみ取れるような器用さもない。でも違うのだ。わたしが手に期待する要素はそこじゃない。

わたしの手の大きさが活かせるのは、どでかいおにぎりを握るとき。

とにかくたくさんのごはんの上に具を好き放題詰め込んで、ふんわりぎゅっぎゅと握るとき、ちょうどよい具合の大きさなのだ。

本日のおにぎりは、おかか醤油をたっぷり敷いた上に、ちょこっとしいたけ昆布を乗せて、傍に梅干しを添えたもの。

食べる直前にしなやかな海苔を巻いて、もう、大変美味しかった。