桃の節句のこと

「もっと自由になって」という声が聞こえた気がしたので、お雛様にも自由になっていただいた。

自分がお雛様ならば、まずひっつめ髪を解いて洗いざらしのままなびかせたいし、窮屈な服を脱いで肌触りのよい着心地の良い服だけ着ていたいし、外をぶらぶら歩いて草木や虫、鳥をながめ土を触りたいし、気心がしれた人たちと美味しいものを食べながら他愛のない話をして、腹の底から笑いたい。

わたしは、そういうの、全部できる今を生きているし、これからも、そういうの、全部できる世で、あってほしい。

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