縁日の帰りのような夜のこと

今宵はちょい帰りが遅くなりました。

夜に弱いため、普段は、なるべく早く帰ることができるよう躍起になっているのですが、今日はうまくいかなかったので、少ししょぼくれていました。

いつもの建物を出ると、暗い色の雲の向こうに、夕焼けのしっぽがありました。夜の手前の不思議な時間。茜色のなごりが、縁日の屋台を連想させます。

そういえば、夏は縁日やら花火やらで、夜出歩くのが楽しみな季節でした。

薄暗いアスファルトの上にいると、手持ち花火の煙のにおいがしてくるような心地になりました。

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