羽化の喜びのこと

不知火さん(柑橘系)の鉢の隅で蛹になった子が、本日、羽化しました。

いつものようにイラストを描くつもりでいましたが、ご本人(アゲハ)の美しさの前にはどんな絵も叶わないと気づき、写真を本日のアイキャッチ画像にしました。羽化後に羽を広げて乾かしているところです。かわいい。

この子は「増えすぎると起こる何かしらのこと」で、「アマガエルの来襲に巻き込まれて落ちたんだろう」と書いた子です。

あの記事を書いた日、わたしは感傷的な気分になっていました。だって、前日まで栄華を誇っていたアゲハの子が、降りしきる雨の中でアマガエルの腹に入っていたんですもの。さらに、鉢の縁を延々と回る子を発見したとき、戻りたいのに戻れないという悲壮な気持ちが増し、「疲れ果てたその子は長く生きられないんじゃないか」と勝手に思い込んでいました。

その後、「蛹になれた子を発見しました」で、育った木から離れて蛹になる子の存在を知りました。調べてみると、アゲハの幼虫は、蛹になるためのベストな場所を探して、かなり遠くまで歩くことがあるそうです。

「蛹になるには早すぎるような気がする」とか、「視覚や嗅覚が発達していれば元の木に戻れるんじゃないか」とか、自分の思い違いと思い上がりの甚だしさに気づくとともに、相手に自分の勝手な感情を押し付けてはいかんと反省しております。

ともあれ、無事に羽化してくれて、おばちゃんは本当に嬉しいよ〜。元気でね〜!