春は虫もぼんやりするのこと

あたたかく春めく昼下がり。

のんびりぼんやりと歩いていたわたしの目元に、羽虫がぶつかってきた。

そんなこともあるかと、再び歩き出すと、今度はあごに別の羽虫がコツンと。

わたしも大概ぼんやりしていたが、虫も相当ぼんやりしていたのだと思う。