浜辺に打ち上げられた子を介抱したのは、頭に角持つ大男でした。
「ひッ、お、鬼じゃ!角がある!」
目覚めた子は角を一目見るなり悲鳴を上げましたが、男はしごく冷静に、
「角くらい牛でも鹿でも生えておる。できれば、龍の角くらい立派になっとればよかったが、300年たってもこれっぽっちよ。珍しくもなんともない。」
と返しました。
昨日の絵「七曜」に関連したお話。描き進めるうちに思い浮かんだことを徒然なるままに書きました。
浜辺に打ち上げられた子を介抱したのは、頭に角持つ大男でした。
「ひッ、お、鬼じゃ!角がある!」
目覚めた子は角を一目見るなり悲鳴を上げましたが、男はしごく冷静に、
「角くらい牛でも鹿でも生えておる。できれば、龍の角くらい立派になっとればよかったが、300年たってもこれっぽっちよ。珍しくもなんともない。」
と返しました。
昨日の絵「七曜」に関連したお話。描き進めるうちに思い浮かんだことを徒然なるままに書きました。