帰宅時、我が家前の梅の木に巣をかけているジョロウグモさんにご挨拶したのだ。
初夏、丸っこいかわいい形をしていたジョロウグモさんは、すでに三層構造の快適なお住まいをおつくりあそばされていた。今では巣も少し大きくなり、ジョロウグモらしいすんなりした体つきになっている。
わたしはジョロウグモさんがうちに巣をかけてくれるのがとても嬉しいので、いつもにまにま観察しているのだが、今日のように「ただいまー」と声をかけることはなかった。自分でも不思議に思ったが、家に入りテレビを見て気がついた。
そうだった、今日はどえらい雨が降ったのだった。
昨夜から今朝にかけてどしゃぶりの雨が降り、木曽川もえらいことになっているのだった。
屋根もない場所で凄まじい雨の直撃を受けていたであろうに、我が家の梅もジョロウグモさんも、けろりといつもと変わらぬ姿を見せている。
この回復の速さと強さはなんだろう。ヒトとの違いはなんだろう。持ちものの多さの違い、なのかなあ。