一羽のやせたスズメの前で、別のスズメが体を膨らませながら左右にぴょいぴょい飛び跳ね、まるでダンスを踊っているようだった。
そのうち、やせたスズメがくわえていた棒のようなものを渡すと、ふくれたスズメはがんばって飲み込もうとしていたので、たぶん棒のようなものは長い長い尺取り虫かなんかだったのだろう。
それにしても、長い。スズメの身長くらいある。自分の身長くらいあるものを飲み込もうというのは、えらく難儀なのではないか。
例えば、自分の身長と同じ長さの巻き寿司(中身はお好きなものをご想像ください。)を食べているところを想像してみる。うん、大変だ。もぐもぐと少しずつ食べるならまだしも、あれを一気に飲み込むんでしょ?
スズメの子はすごいな。