スズメのおかげのこと

今朝、家の前でスズメがなにやら大きなものを食べようとしていました。「おはよう、なに食べてんの?」と近づくと、大物をくわえて少し離れたところに降り立ちました。あとに残されたのは、鮮やかな緑色のカナブンの前羽。すごいもん食べようとしとる。(子どもにあげるんかもしれん。)

すごいなと見ていたら、家の中から「傘忘れてる!」との声が。スズメのおかげで、忘れ物せずにすみました。ありがとう、とスズメに頭を下げて出かけました。

いつものようにのこと

年に3回くらいかしら。頻度としては少ないけれど、たまに出かける場所があります。

そこに行ったときは、あの店でご飯を食べて、まわりを少し散歩して、その店でコーヒーを飲んで、と、楽しみにしていることがあります。

相手からみたら常連さんとは言えないけれど、わたしからみたら馴染みのお店なんだよね。

そういう場所に、たまに行ける、そんな幸せを大切にしたいです。

アリが干し芋を隠した(?)のこと

最近の我が家でのアリの行動を観察した結果、その生態についての考察をまとめたいと思います。

家の庭のどまんなかに、果物の芯などをそっと置いて、次の日の虫たちの食いつき具合を確認するのが、最近の私のひとかな楽しみとなりました。(注意:ご近所迷惑にならない程度のごくわずかな量ですのでご安心を。)

先日、カビてしまった干し芋をひときれ進呈しました。

折しも雨が強くなり、芋はふやけてしまいましたが、雨が弱まるとともにだんだんとアリたちが集まり「よきかなよきかな」と目元をほころばしておりました。しかし、再び雨が強くなったあと、芋の上に土が覆いかぶさっているように見えたので、雨のせいで土が跳ね上がったのかしらんと軽く考えておりました。

次の日の朝、芋の様子を確認してびっくり。干し芋のかわりに、ほぼ同じくらいの大きさの土の山がこんもりとできていました。あのあとそんなに強い雨は降っていないし、明らかに不自然です。堪り兼ねて土の山をほじくってみると、ふやけた干し芋が上手に隠されているではありませんか!その様子を見て、慌てふためくアリたち。君たちがやったのね。

よく、路上で息絶えたミミズや虫のまわりに、アリが砂つぶを集めてくるのを見かけましたが、それは虫を解体するための足場をつくっているのだろうと思っていました。甘くておいしいうえにふやけて食べやすい干し芋という名のエネルギーの塊は、あらゆる生き物に大人気です。それをわざわざ土に埋もれさせるのは、他の生き物から隠すためではないでしょうか。

残念ながら、どんなに土に埋めても、一部のダンゴムシやゴミムシたちには通用せず「うめえうめえ」と端から食いつかれていましたが、その数は、パイナップルの芯を庭に置いた時よりも少ないように感じました。あ、ナメクジもあんまりいなかったかも。

あれ?じゃあ、パイナップルの芯のときは、どうして土に埋めなかったんだろう?あま〜くておいし〜いのは変わらないのでは?でも、芋よりも水分が多いし、繊維の質も違うなあ。ザ・糖分の芋とはエネルギー量が違うのかもしれないな。うーん。

とにかく、虫たちの行動が奥深すぎて楽しいです。

サギーさんらの巣のこと

田んぼや川でシラサギやアオサギの姿を見かけると、「サギーさーん!」と全力で呼びかけるクセがあります。

本日、そのサギーさんらが集まる場所を見つけました。こんもりした木の上に集まって、何やらお話中のサギーさんたち。子育て中かもしれません。

ともあれ、本日はハッピーな気持ちになりました。

スズメの子はすごいのこと

一羽のやせたスズメの前で、別のスズメが体を膨らませながら左右にぴょいぴょい飛び跳ね、まるでダンスを踊っているようだった。

そのうち、やせたスズメがくわえていた棒のようなものを渡すと、ふくれたスズメはがんばって飲み込もうとしていたので、たぶん棒のようなものは長い長い尺取り虫かなんかだったのだろう。

それにしても、長い。スズメの身長くらいある。自分の身長くらいあるものを飲み込もうというのは、えらく難儀なのではないか。

例えば、自分の身長と同じ長さの巻き寿司(中身はお好きなものをご想像ください。)を食べているところを想像してみる。うん、大変だ。もぐもぐと少しずつ食べるならまだしも、あれを一気に飲み込むんでしょ?

スズメの子はすごいな。

むだいのこと

生きてる意味などわからないと格好つけていたくせに、いのちが脅かされた途端に生きながらえる方法を必死に探るようになる。

そんなもんです。

散々なめにあったとき、それはきっと変化のときだ。

今がまさに、変化のときだよ、うん。(自分に言い聞かせる)

都会の歩道で会ったヤモリのこと

都会の歩道のまんなかで、日向ぼっこするヤモリに出会う。

うれしくなって「どうしたの、」と声をかけながらしゃがみこんだ。都会なので他にも通行人がいたような気がするが、ヤモリ優先である。

ヒトが近寄っても、逃げる気配がないということは、何か訴えたいことがあるのかしらんとよく見てみると、ヤモリの小さな左手の、指の先には、うごうごうごめくアリ一匹。

小さくて状況がよく分からなかったが、アリが全く離れていかないので、もしかしたら指に噛みついてるんじゃと思い、ちょいちょいとアリの頭を小突いてみた。(ヤモリには触れないように慎重に)

わたしがアリをつついているのが分かったのか、ヤモリもついっと身体を動かし、その間にアリも離れていった。

アリが無事離れたからか関係ないかは知らないが、ヤモリは植え込みの方へさっと行ってしまった。

何はともあれ、おばちゃんはヤモリちゃんの元気な姿が見られてうれしいです。

三界に家なしのこと

「三界に家なし」という言葉の意味を調べたら、この世は安住の地ではないことを意味するとわかり、溜飲が下がった。「おんなさんがいにいえなし」という呪いのような言葉がずっとひっかかっていたのだ。でも、おんなだろうがなんだろうが三界に家などなかった。

そもそも何者かの命を喰わねば生きられないこの世のつくりは酷だが、他の命のおかげで跡形も残さず消えることができる清々しさもある。さらに、姿形は見えずとも、思想や言葉が残ったり、「なんかいそう」といった存在感を示せたりする不思議さは残る。

三界の、欲界あたりをうろつくちっぽけなわたしでさえ、悩みながらもこの世は面白いとも思う。

旬のきゅうりのこと

雨が降り続き、気づくときゅうりがヘチマ並みに大きくなっていることがあります。そんなときは佃煮みたいに煮て漬け物にするといいよと言われ、ネットで調べて作ってみました。少し沸騰させただけでしんなりするし、食べるとパリパリ歯切れの良い食感は残っているし、熱を加えたきゅうり、とてもいいです。やってみて良かった。