スズメの雛は大食らいのこと

ガラス窓の向こう側、スズメの雛が一羽、こちらに気づかず鳴いている。しばらくすると親がきて、雛の口に虫をつっこんで去っていく。

雛の鳴く長さは空腹と比例するようで、はじめはずっとヒリヒリ言っていたが、虫2〜3匹が腹におさまったあとは、親の姿が視界に入るとヒリヒリ鳴き出し、虫5〜6匹平らげたあとは、なかなか飛び去らない親に「もっと!」と強張るようにヒリリとちょっと鳴く程度。9〜10匹食べたあとは、しばらくその場で遊び、飽きたらどこかへ飛び去ってしまった。

観察を始めてからだいたい1時間程度で、ちっこい体に10匹も虫をおさめていった雛。

確かに、違うのは高い鳴き声とほんのり薄い模様くらいで、大きさは親とほぼ同じだった。でも、一度に、そんなに、入るもんなの?

スズメの雛は大食らいである。そして、いつの世も親は大変である。

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