基本の「き」がわからないのこと

いただきものの、おいしいあまなつ。

昨今、無農薬の柑橘系はなかなか手に入りません。これは皮までおいしくいただくチャンスです。

このチャンスは、去年も巡ってきました。あまなつの皮を甘く煮詰めるシンプルなお菓子を作りましたが、残念ながら、舌がビリビリするような苦味が残り、とても食べられませんでした。

原因は、わたしが、下ごしらえの基本の「き」を、わかっていなかったこと。

柑橘系の皮の苦味をとるためには「水にさらす」「ゆでこぼす」という工程がありますが、どのくらいの時間さらすのか、水替えをするか、ゆでこぼすときの沸騰の目安など、ひとつひとつの手順に細かな決め手があるのです。

昨年は、手軽にネットでレシピを検索し、なんとなく作っていましたが、基本の「き」も知らないわたしには、お手軽レシピはハードルが高すぎたのです。

今年は、母上さまのご指導のもと、母が十年来大事にしている料理本を見ながら、手順をひとつひとつ確認して作り、なんとかおいしく食べられるものができました。

「全く知らないこと」を「知っていること」に変えるためには、文字や画像情報だけでは足らないのだと、痛感しました。

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