応援するツバメ?のこと

賑やかな声につられて見ると、足場のない場所にへばりつく二羽のツバメの姿があった。壁には点々と泥がついているので、今から巣を作ろうとしているのだろう。

そのうち一羽が足を離し、へばりついたままのもう一羽のまわりを、あーだこーだと言いながら飛び回る。その声は、とても大きく高く早口で、騒々しい。それもそのはず、あーだこーだと言うのがもう一羽、細い道を挟んだところにいた。家づくりを進めるツバメに向かい、他の二羽が口々に何か意見しているような、応援しているような、とにかく熱心に何かを言っているのだ。

ツバメの巣作りはつがいで巣をつくると思い込んでいたが、少し離れた場所から同じ調子でやいやい言っていたツバメはだれだろう。ツバメの、あの途切れることないおしゃべりの内容を聞いてみたい。