クロコノマチョウさんに迷惑をかけるのこと

ベランダで、クロコノマチョウさんが羽を休めていました。

クロコノマチョウさんは森や林の奥の少し暗い場所を好むので、太陽が降り注ぐベランダでお会いするなんて思いもしませんでした。昨晩の強風にあおられてきたのかもしれません。

寒さも厳しく、弱っているようにみえたので、せめてなにか召し上がれるようにと、蜂蜜を溶いた水を瓶の蓋にのせて口元へ置こうとしました。

しかしガサツなわたしのこと、蓋を置く音や不用意に近づけてしまった指などで、クロコノマチョウさんを驚かせてしまい、何度も何度も飛び上がらせてしまいました。(弱って休んでいる相手に、なんて仕打ち!)

ついには、別のおうちのお庭に飛んでいってしまったクロコノマチョウさん。好意の押し付けは迷惑にしかならないと以前も学んだはずなのに、相変わらず生きものの気持ちを察することができないわたしでした。うう。