いよいよ「紙すき」に挑戦!のこと

米糊づくりを終え、いよいよ「紙すき」に挑戦します!

「紙すき」といえば、「木枠」的なものを水の中で揺らしているイメージがあるかと思われます。ハガキサイズの木枠なら画材屋さんにも売っているのですが、わたしはもっと大きな紙(できればA4サイズくらいのもの)を作りたかったので、ちょうど良い大きさの木枠を見つけることができませんでした。

次回は木枠も手作りして挑戦することとして、今は、家にあるもので、紙すきをやってみることにしました。

用意したのは、金属製のバット(野球にあらず)と、海苔巻き用の巻き簾。バットに巻き簾を敷き、水を入れます。

米糊を加えた紙のもとさんたちを、巻き簾の上に均一になるように入れていきます。はじめてだったのでスプーンでちまちまと入れていましたが、ドボドボと流し込んでから偏った部分をスプーンで均しても、そう変わらない感じでした。

巻き簾の両端をつまみ、バットからそっと引き上げ、まな板の上に置きます。うん、思ったよりまばらじゃない。いいかんじ。

「さらし(晒木綿)」を上からかぶせ、手のひらで軽く押すようにして水気を切ります。↑は、紙を乾かせる場所(庭先)まで移動した後の写真です。

まな板から、巻き簾とさらしごと紙を持ち上げ、ひっくり返し、再びまな板にのせます。ゆっくり巻き簾を外していくと・・・。

紙がさらしにくっついて、板状に残っているというわけです。残念ながら今回は巻き簾の跡がくっきりついちゃって巻き簾模様の紙になっております。(ご愛嬌!)

あとは、お天道様の光と風で乾かすのみ!

今回ちぎった書き損じで、合計3枚作ることができました。出来上がりは後日、お伝えします。

やっぱり米糊をつくるのこと

やっぱり米糊をつくることにしました。なんの話かというと、梳き返しに用いる「ネリ」がわりの「ノリ」のことです。

前回、小麦粉からでんぷんのりをつくりましたが、障子紙の張り替えにも、ちょっとした木を接着するにも「米」からつくった糊が効果大というイメージのため、「小麦粉」がなんとなくしっくりこなかったのです。

せっかくやるなら、ということで、糊づくりからやりなおしました。(注意:小麦粉で作ったでんぷんのりは、我が家の生ごみ処理機さん(微生物式)がおいしくいただきました。)

米粉です。お正月用のもちを切ったときに余った「餅とり粉(米粉)」を利用しました。大さじ1弱くらいです。

水(150ccくらい?)を入れ、鍋を火にかけてひたすらゴムベラでネリネリしていると、とろとろのもちもちになります。↑の写真は、鍋を火から下ろして、常温で冷ましたもの。米糊、無事に完成です。

小麦粉からつくったでんぷんのりよりも、粘性が弱いように思いますが、水にもよく溶けそうなので、梳き返しには都合が良いのではないかと思います。

お天気も良いし、糊もできたし、このまま紙すきもやってしまうことにしました。

先ほど作った米糊をスプーン2はい分くらい加えて、紙とよく混ぜます。紙の粒子がかなり大きなままですが、まあ、なるようになるさ!です。

つづきは、「いよいよ、紙すきに挑戦!のこと」にて。