アゲハの子がいないのこと

スズメが、不知火さん(柑橘系)の鉢の縁にとまり、イモムシがいないかどうか入念に確認したにも関わらず、何もせず飛び立ったことに違和感を覚えました。

庭に出てみると、あれだけたくさんいた「緑のふわふわもちもちボディ(注:アゲハの幼虫の終齢幼虫こと)」が見つかりません。地面に落とされたような跡もなく、新たな蛹もありません。

残されたのは、鳥のフンの形をした幼虫1匹だけ。ということは、他はみな、食べられたということでしょう。

最近のわたしの投稿は、イモムシに関することばかり。正直、いつまで書き続けるんだとお思いの方もいるかもしれません。わたしも、ここまで好きになるとは、想像していませんでした。

「葉っぱが食べ尽くされる〜」とやきもきし、「増えすぎると何かしら起こる」と冷徹に書いた一方で、ぷくぷく太った体を指でふにふに触ったこともあります。(そのときは、幼虫からぐっと耐え忍ぶような気配を感じたので、たぶんとても嫌がられてる……。)

最盛期には14匹もいて、そのほぼ全てが緑色の終齢幼虫にまでなったのに、蛹になれたのは、命の危険を感じてやむなく変化した1匹だけだなんて。

撮りためた緑のふわふわもちもちボディの写真を、ただぼんやりと見つめるばかりです。