それなりの理由があったのだのこと

30cmにも満たない小さな柑橘系の鉢植えで、たくさんのアゲハの幼虫が育った結果、葉がほとんど食い尽くされて丸裸になっていました。

アゲハ(成虫)さんたら、こんなに小さな鉢植えに卵をわんさか産みつけるなんて、何を考えていらっしゃるのでしょう。

骨のようになってしまった木から幼虫をおひとりずつ取り除き、わんさか葉っぱをつけている大きな大きな木へ移動させます。

はじめから、こういう大きな木に産めばいいのに……。ん?あれは、クモ?

幼虫を乗せようとした葉の上に颯爽と現れたのはハエトリグモさん。さらに、別の場所には巨大な蜘蛛の巣が複数ある上、わんさか子グモがわいている巣もあります。

そうです。溢れるほどたくさんの葉っぱを抱えてる大きな木には、たくさんの先住者がおり、新しく生まれる命(ごはん)を待ち構えているのであります。

さすがにこの付近に幼虫を置き去りにするわけにもいかず、少し離れた葉の上へ乗せましたが、同じ木の上のこと、影響がないとは言えないような気がします。

アゲハ(成虫)さんが、捕食者のいない新しい鉢植えを選んだ理由がわかりました。