わたしは、くいしんぼうです。
よほど具合が悪い時以外は、ちゃんとごはんを食べないと気が済みません。おいしいものを食べるとたちまちしあわせな気分になる単純な思考を持っています。
ゆえに、あまりごはんを食べない生きもののことが心配でなりません。
最も遅く生まれ、たったひとりで二齢幼虫時代を満喫しているカイコさんは、食が細い上、新しい葉よりも少ししなびた葉を好む傾向にあるし。
いつの間にか紛れ込んでいたワイルドなクワコさんは、こちらの視線があるうちはじっと警戒しているのに、見てない間に爆速で葉を食べ尽くして驚かせるし。
腕にくっついてきた山育ちのミノムシさんは、新鮮な若葉を食べず、枯れて乾燥した葉も食べず、湿って腐りかけているけど胞子は伸びていない葉を好むし。
日々出会ういろんな生きものさんたちの、おなかの具合が気になって仕方ありません。
あ、でも、くいしんぼうのわたしは食事に集中してしまうので、自分が食べている間はこれらの心配ごとをまるごと忘れております。
ゆえに、本日の絵には真実と異なる事象が過分に含まれております。