草むらから小さく「ピシ」「パシ」という音が聞こえてきました。
音の正体が掴めずしゃがみ込んでじっと観察していると、枯れかけて乾燥したスズメノエンドウとカラスノエンドウ付近が、断続的にパチパチと鳴っています。
よーく見ると、パリパリに乾いた茶色い豆のフサがたくさんついており、中には二つに割れてねじれたものも。
おーおー、なるほど、豆がはじけてとんでいるのね。と頭で理解するのと同時に、ピシっと頬に豆がぶつかりました。顔を近づけているとはいえ、30センチくらいは離れているのに、ここまで届くなんて!
豆をはじけとばず祭典に混ぜてもらえたような気持ちになって、一気に笑顔になりました。