いきものの生態を歌で覚えるのこと

NHKの教育テレビ放送されていた「むしまるQゴールド」という番組が大好きでした。生きものの生態を紹介するアニメーションと歌はとても面白く、こども向けと言いながら本気でつくったのがわかる素晴らしい完成度で、CDを買って何度も聴きました。

生きものは好きだけど、虫や魚捕りに熱中したり、図鑑でいろいろ調べたりするような熱意はなかったわたしが、「アゲハの幼虫時代は、柑橘系のリーフが好き」や「クロハゲワシは死んでる獲物のおしりから頭をつっこみやすいよう禿げている」という知識をちゃんと覚えていられたのは、むしまるQゴールドの歌のおかげです。

さて、こうした歌の中で個人的にとても好きなのが「トゲナナフシかげきだん」。

「トゲナナフシはメスだけ、おんなだけで生きてる」という歌詞が印象的で、生きものといえばオスとメスがいるもんだと思い込んでいたわたしの頭に新たな風を送り込んでくれました。自然界にはメスだけとか、途中で性別が変わるとか、そもそも雌雄同体といった生きものが結構いるというのも知って、目から鱗がぽろぽろ落ちたもんです。

そんなトゲナナフシさんに、初めてお会いすることができ、感激しました。子供の頃から知っていた有名人に会えたような感覚です。