レモンちゃんが色づいてきました

我が家のレモンちゃん、今年は4個の実をつけてくれています。

初夏にたくさんの花をつけ、小さな実に育ったのは結構たくさんあったのですが、夏を乗り越えることができたのは4個でした。

振り返ると、レモンちゃんがつけてくれた実は、2019年に4個、2020年に1個、今年(2021年)は4個という具合です。

夏から秋にかけてずっと濃い緑色でしたが、最近になってどんどん黄色くなってきました。

今年はどんな風に活用させてもらおうかしら。今から楽しみです。

遅かったのこと

今朝も日の出に飛び立つ小鳥たちを見るため、ダッシュでベランダへ。

時刻は午前6時30分。少し暗いが、思いのほか空が青い。昨日もこうだったかしらと首をかしげていると、家のそばからスズメが一羽、屋根に飛び上がった。昨日と同じだ!カラスの美声も響く。よしよし。

しかし、いくら待っても鳥たちの一団が来ない。ざわめくようなおしゃべりの音も聞こえない。じっと待つこと10分に見たのは、昨日とは逆方向へ飛んでいった数羽の小鳥くらい。

おかしいな、と暦を見ると、本日の日の出時刻は午前6時21分と書いてあった。

単純に、遅かっただけのようだ。

日の出からの世界の変わり様は、本当に一瞬の出来事なんだなあ。

日の出に飛び立つ子雀たちのこと

明け方に、たくさんの鳥がそろっておしゃべりをしながら一方向へ飛んでいく、と母は言う。起きて、雨戸を開ける時間とちょうど重なるらしく、最近よく見かけていたらしい。少し遅く起きた朝も同じように見るものだから不思議に思っていると、鳥たちが飛んでいくのは暦に書かれた「日の出」の時刻とほぼ同じであることに気がついたそうな。

そんな面白いの、わたしも絶対見たい!と思い、日の出より少し前に起きた。

ぼさぼさの髪のままベランダに立つと、家のそばからスズメが一羽屋根に飛び上がった。遠くから一羽のカラスの美声が響く。少しずつ、鳥たちが起き出しているようだ。

ほどなくしてピチュピチュと小鳥の声が聞こえてきた。初めは数羽で会話していたが、どんどん数が増えていき、あっという間にビュンビュンと大勢の声が空に響きわたった。「あ、みんな起きた」と思うと同時に、ふんわりと暖かな色合いを帯びてきた空の上を、たくさんの小さな影たちが軽やかにおしゃべりしながら、東から西へ通り過ぎていった。その楽しそうなこと!一団が去ったすぐあとに、出遅れた者たちも慌ててついていくのも可愛らしかった。

こんな素敵なことが、日々行われていたなんて!

ちなみに、夕方になるとまた団体で帰ってくるのだとか。かわいいなあ。

カニっぽい形のクモさんのこと

農園で、丸っこいクモさんを発見。小さくて可愛らしかったので撮影しました。

写真を見直して、暖色系の色合いといい形といい、なんだかカニっぽいなと思っていたら、どうやら「カニグモ」というクモの仲間のようです。

寒くなり、見かける生きものの数は減ったような気がしますが、寒い中でも元気に活動している方々はたくさんいるので、いつでも楽しい農園です。

ちなみに、カニグモさんがへばりついているのは、発酵させた馬の糞。農園での作物づくりに欠かせない大事なものです。

サトイモの合間に住まうのこと

本日、サトイモを掘りました。

小ぶりな親芋のまわりには、小ぶりな子芋がいくつかくっついており、小ぶりな収穫となりましたが、味は格別です。とても滑らかな舌触りとおいしいお味がぎゅっとつまった、とても上品なサトイモが収穫できました。

さて、サトイモ掘りの最中、芋と芋の合間から「にょっ」と出てきたのが、英語でアースワームことミミ様(ミミズ)でございます。

芋と芋の合間の土というとても限定的な空間にもかかわらず、一つの株に5〜6匹のミミ様が暮らしておりました。芋の間の土を掻き出す乱暴なわたしの所業に耐えかねて、土の間から顔を出すところもまた可愛く思われました。

サトイモとサトイモの合間の土のお味は、まわりとは違うのかしら。

目に焼きついた白い紋のこと

帰ってきたら、玄関のドアに黒い虫がとまっていました。

おしりに針(産卵管)はないものの、細長いハチのような形をしているので、ハチの仲間だろうと推測しました。

綺麗な真っ黒のボディと触覚・背中の白い紋の対比が鮮やかで特徴的だったので、図鑑で調べればすぐにわかるだろうと思いましたが、我が家の図鑑では似ている蜂が見つかりません。

ネットで調べたシロスジヒメバチという寄生蜂に似ていましたが、目に焼きついた白色は触覚と背中だけで、ネットの写真のように足や目のあたりまで白い模様があったかどうかがわかりません。

とにかく、あの鮮やかな白がとても素敵なお方でした。

酒のうまさのこと

わたしは食いしん坊なので、酒を飲むよりは、ご飯が美味しい方が嬉しいです。

でも、美味しいお酒も大好きなので、たまには夕飯と共に、おちょこ一杯程度のお酒を嗜みます。美味しいお酒はご飯の美味しさも広げてくれるので、幸せ倍増です。

本日は、味噌煮込みうどんとともに美味しいお酒を嗜みました。ふふふのふ。

トゲナナフシさんの足をお持ちするのこと

トゲナナフシさんに新しい木の葉を差し上げるべく、ケースの蓋を開けました。

作業の間、ケースのふちに一番後の足を一本かけたままじっとしている様子を見て、少し慣れてくれたのかなと期待しています。

さて、蓋をしめようとするのですが、ケースのふちの近くにトゲナナフシさんの足があるため、蓋とケースの間に挟み込んでしまうんじゃないかと気が気じゃありません。

「トゲナナフシさん、すみません、少し足を失礼します。」と言いながら、人差し指に足を乗せてそっと避けようとしますが、トゲナナフシさんの細い足は、ケースのふちの真上に乗ってしまい、状況は悪化してしまいました。

「あ、このままだと挟んじゃうかもしれないので、足をあげてください。」と慌ててもう一度足を持ち上げると、指を離した後もそのまま足を持ち上げていてくださるじゃありませんか!

その後はスムーズに蓋をしめ、「ありがとうございました。」と一言お伝えしました。

なんか、伝わった気がする。

ハクサイの頂を歩くのこと

生きものの力を借りて野菜を育てる農園では、ハクサイが大きく育っています。

甘くて美味しいアブラナ科の野菜なので、防虫ネットを外したら大変なことになると心配していましたが、幸いなことにハクサイは穴だらけになっていませんでした。

ブロッコリーの葉にはモンシロチョウの幼虫がたくさんお住まいなのに不思議だなと思っていると、ハクサイ山の頂にチョロチョロ動く黒い影が。どうやらクモたちが、ハクサイにきた虫を食べているようです。

一方、穴だらけの葉っぱがちらほら見受けられるブロッコリーでも、モンシロチョウの幼虫が株ごと全て食い尽くすこともなければ、ヒトが食べる部分の花芽が成長しないほどダメージを受けていることもありません。むしろ、モンシロチョウたちの落とすフンを目当てにたくさんの土壌生物が集まってきて、風味豊かな美味しいブロッコリーづくりに協力してくれているようです。

いろんな生きものの力で、自然と美味しく野菜が育つ。ここでとれた野菜を食べているからこそ、実感できます。

父の畑で育てた大根のこと

父は、町から家庭菜園用の小さな畑を借りている。ブロック分けされた区画はお世辞にも広いとは言えないし、お隣さんの区画とも面しているから、自然農のように雑草たちを生やしっぱなしにはできないが、父は毎日こまごまと世話をやきに行っている。

無農薬・無化学肥料で育てた野菜たちは、どれも特別美味しい。

本日は、父の畑でとれた大根をおでんとして食べた。大根は、ほろほろと繊維がほどけるほど柔らかい食感で、味もしみしみ。さらに大根自体の味もぐっとして、格別にうまかった。

今日のおでんは、地元のちょっと良い練り物を入れて、地元の結構良い冷酒と一緒にいただいたのだ。

内側から幸せが溢れ出してきた。